VOL.78 獣医の日記

テンジクネズミの♀ウーロンは他の個体より目がくりくりと大きくちょっと飛び出しがちなのですが、それが災いしてか、先日目の表面が傷ついてしまいました。餌のチモシーなどが入ったのかもしれません。角膜が化膿して穴が開きかけ、結膜炎も起こしてしまいました。 それぞれの病変に適切な治療を施せばちゃんと治るものだと理解しながらも、かなり重度だったので厳しい戦いになるかも…と覚悟しつつ治療を進めました。 投薬開始と同時に目を保護するために眼瞼を縫い合わせる手術をしてみましたが、糸を自分で取ってしまい失敗。しかしながら点眼には協力的で、1日数回の点眼を大人しく(注意しないと聞き取れないくらい小さな声でぷうぷうと文句は言っていました)受けてくれるうちに、始めは変化が見られなかった患部が少しずつ、そしてある時点から急速に治癒。1ヶ月以上かかりましたが、今は少し痕が残る程度でほぼきれいになりました。しっかり治って退院していくのは、心から良かったと思える瞬間です。 余談ですが、目が飛び出しているゆえに垂らした目薬がそのままつるんと目からこぼれてしまいあれこれ苦慮したのも、治ったからこそ良い思い出になりそうです。

📢 新着情報